2007年06月07日

情報活用トレーニング

昨年度に引き続き、愛知障害者職業能力開発校で講師のお仕事をさせていただいています。数年前に私が失業者として岡崎の職業訓練学校に通っていたご縁もあって、今では教える側のお仕事をさせていただいている、というわけです。

今年度はやらせていただく授業のコマ数も増えて、色々な講座をやらせてもらえてとても楽しみにしています。今は「IT活用能力検定試験」の対策として「情報活用トレーニング」というテキストを元に授業を行っています。いわゆる「情報」とは何か、といったところから始まりパソコンの基礎、インターネットとの関わりなどについて学んでいきます。

がしかし、この手の授業や講座をやっているといつも疑問に思うのですが、どうしていつも教科書やテキストは「情報とは」という概念的なことから始まってしまうのでしょうか?またなぜパソコンの基礎というと2進数から始まるのでしょうか?
例えが分かりにくくて申し訳ないのですがOSI基本参照モデルで言うなら、いつも必ずフィジカル層の話からっていうのが気に入りません。なぜ誰にも身近なアプリケーション層、プレゼンテーション層の話から掘り下げて学んでいく、というスタイルの教科書にならないのでしょうか?

身近な携帯電話やゲーム機、パソコンやデジカメの話をしながら実機に触れ、その便利さや楽しさを学ぶ。そして「これってどんな仕組みで動いているんだろうね?」「メールはどんな仕組みで相手に届くんだろうね?」と考えながら掘り下げていき、最終的に「2進数」にたどり着く。その結果、「ああ、なるほど!だから○○は△△なんだね!」という結論が導き出され、普段から疑問に思っていた事が徐々に明らかになっていく、というのが理想だと思うんだけど・・・。

パソコンのスペックを見てみると、みんな8、16、32、64、256、1024なんて数字が基本になっていることの理由とかが初めて「理解」できたときの気持ちよさといったらもう・・・名探偵コ○ンなんか目じゃないよね(笑)

この手の議論って、昔から歴史の授業なんかでもよく言われますよね。「なぜいつも原始時代からなのか」「現代から徐々に過去へさかのぼった方が様々な事象の因果関係も理解しやすいのに」と・・・。なんでそうならないんでしょうか???

もうね「情報の最小単位はビット(bit)です」「8Bitで1Byteです」なんて話は、コンピュータに興味のない人がいきなり聞かされても面白くもなんとも無いんですってば(;´Д`)
しかしまぁ、「理想の教科書」があるわけではないので、今ある材料だけでより分かりやすく楽しい授業にしたいと思ってはいるのですが・・・。これがまた、難しいものですよね・・・orz



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